2017年の振り返りと2018年の抱負

2017年振り返り

1月~6月 就職活動

一年の半分をこの活動に費やしていた。

やりたい事も大体定まっていたため10社近くしか選考は受けなかったけど、どうせならといろんな人や会社の話を聞きに行った。選考を通じて自分の過去を振り返る事もできたし、何が原動力になるかも理解できた。"この頃"の自分としては良い意思決定ができたと思っているし、"この頃"はなんの迷いもなく進む道を選べていたと思う。

もし後輩とかに就活でアドバイスするとしたら、そもそも就活をするべきなのかどうかから問い始める。この一点だけで十分だと思ってる。

6月~9月 Tech in Asia カンファレンスインターン

就活が終わってから残りの期間を、ベンチャーでのインターンに費やしていた。

もともと学生団体に所属していた時からイベントの設計とかよくしていたから、似たような事をもっと大規模でやってみたい+テクノロジーについてどんな会社があるのかもっと知りたいという思いからTech in Asiaインターンに応募した。9月末の大規模なカンファレンスに向けて、投資家との調整やボランティアスタッフの集客から当日の運営までを担ったり、その他大企業との共同イベントの準備など諸々手伝って、固定業務というよりとにかく社員がやらなくてもできる事を拾ってはやってという感じで働いていた。

3ヶ月のインターンでできた事、できなかった事として

[できた事]

・優秀な人材を集める

・イベントを問題なく無事に終わらせる

・毎年行われているイベントなのに、引き継ぎの基盤がなく0から始まるものをきちんと整理して、引き継ぎの基盤を作った

 

[できなかった事]

・コミュニティ形成

・スタッフの成長機会の設計

やらなければいけない事に追われて、やるべき、やりたい事に手が届かなかった。

せっかく参加してくれた学生スタッフに特別な経験を享受できたかと聞かれたら、yesとは言いづらい。自分のタスク処理の方法や優先順位の付け方をもう少し考えて見直したほうがよかった事が反省点。

一方でしっかり引き継ぎの基盤まで作れた事は良かった。意味のあるイベントだと思うし、毎年0から始めるとやりたい事ができないという状況になりやすい。だから次の人がやらなくていいものは、きちんと引き継いでいけたと思う。

 

このインターンに参加して一番よかった事は、世代をまたいで優秀な学生と会えた事だと思う。起業・留学・休学・長期インターンなど様々なバックグラウンドを持った人に会えたし、今まで自分がいたコミュニティ以外にもたくさん優秀な人がいる事が体感できた。自分もまだまだだし、こういう人に会えて刺激をもらえた事が何よりも貴重な経験だったと思う。

 

基本大勢の前に立って何かするとか、まとめるとかあまりやってこなかったし苦手というか遠慮しがちだったけど、その点割りとこのインターンで挑戦できたと思う。少しは外交的になったかなと。

10月~12月 Sport × Techで働く

上記インターンが終わって残りの期間は3人のスタートアップを手伝う事にした。

まだ始まって2ヶ月しか経っていないけれど一番刺激や学び、反省があったと思う。

まず何をしていたか。基本色々。営業、デザインの細かい手伝い、開発の勉強、リサーチ、会社の雑務とかとか。

ブロックチェーンとかARとかスポーツチームの財務状況分析とか手広く基礎的な事を色々調べたりしてた。この会社に入らなかったら学ばなかった事も多く、だからこそトレンドに敏感になったり調べる事が増えて楽しかった。

また開発の勉強も3ヶ月くらいprogateを一通り終えて、チュートリアルを終えて、これからモノを作っていく段階に来れた。

今まで開発はその道の人が簡単に作っていると思ってたけど、自分でやってみたら相当ストレス溜まったし難しかった。やらなければ気づかなかったし、これに気がつけた事は大事だと思った。今後自分が開発するにしろ、開発する人とチームになった時にコミュニケーションやマネジメントなど色々注意することが大切だと。

 

一方で明確なスキルがついていない事も不安だった。スタートアップだから"なんでもできる"ようにならないと厳しいし、それが一つの専門性よりも色々やっていかないとという状況になっていたのもある。スタートアップのいいところでもあるとは思う。

だからこそ、各分野において基礎を高める+どれか一つの専門性を伸ばしていくこの2つがスタートアップで意識すべき事だと思う。

ジェネラリストvsスペシャリストの構造は個人的にあまりしっくりきていなくて、何者になるか次第で変わるのかと。UXを極めるにはマーケティングも営業もUIも色々な事のスペシャリストにならなければ、UXのスペシャリストになれないと考えていたりする。

つまりスペシャリストになるには、ジェネラリストにならなければいけないのかなと。

まあいつかこの考えが変わるかもしれないかもだけれど、今はそう思う。

 

大きな反省点は2つあった。

①お金を"もらう"という事がどういうことか、"雇われる"という事がどういうことか

②事業の先を本当の意味で考えるという事がどういう事なのか

 

①について

今働いていて固定で給料をもらっている。けれどその給料に見合った仕事ができているかと言われたらNoだと思う。自社のプロダクトでまだ売上を上げられていない。代表から振り込まれた給料は代表が稼いだものであり、つまり自分は"雇われている"。

もちろん将来プロダクトの収益がでるまでの準備期間という事もあるかもしれない。

ただ忘れてはいけないな、常に意識しないといけないなと感じた事は

自分がもらっている給料に見合った仕事ができているのか、将来プロダクトの収益を伸ばすためにしっかり働けているのかどうか。

これは内定先に就職したとしても忘れてはいけない事だと思う。個人的には社会人になると同時に給料を”もらえてしまう”と考えている。

それなりの事をしていれば新卒で20万近くもらえてしまうのだ。だからこそ、その給料に見合った仕事、自分がいることで会社が伸びているのかどうかは常に意識すべき事であり、それを忘れた瞬間自分に価値はなくなると思った。

雇う者と雇われる者の構造は必ず発生するものだけれど、雇われる者が雇われている感覚になるのではなく、雇う感覚にならないといけない、それがきっと当事者意識と言われるものの一部であるし、働くという事ではないのだろうか。

 

②について

これは年末にCVCの人に会った時に感じた事。「市場が小さいよね」「儲からないね」と指摘をもらった時に、きれいに返す言葉が見つからなかった。もちろんそれはわかっていた事であったし、考えていない訳ではなかったけど、"深さ"が足りなかった。そんな自分に苛立ちを覚えていた。それも含めてきっと"雇われている"感覚だったのだとも思った。もっとこのプロダクトを会社の中でどういうものにすべき、していきたいのかどうか、どうマネタイズするのか、どういう展開をしていくのかどうか、"事業の先"を"自分の頭で"考えていかないといけないと身にしみた。例え代表でなくとも、自分がVCやCVCの前で堂々と話せるように、そうなれるようにならなければならないと。

 

2017年は自分の基礎の脆さが露呈した年でもあった。

 

2018年の抱負

①事業の収益を安定させる

②開発スキルを高める

③経営とは何か学び続ける

 

①事業の収益を安定させる

事業がこの一年、この先の数年でどういう成長を遂げていくべきかをしっかり考え実行に移す。まずはきちんと一定のお金が入ってくる様にし、仮説を検証する。

 

②開発スキルを高める

Railsで一つプロダクトを作り上げる。その他にもHTML・CSS・JS・JQueryなど言語を学び、開発でアウトプットして成果物を出していく。

 

③経営とは何か学び続ける

①と関係してくるが、経営とは何か、事業を伸ばすために何をするべきかなどを学び続け、かつアウトプットしていく。

経営の基礎となるファイナンスは重点的に勉強していく。後はUXに関する認知心理学行動経済学統計学などを勉強。

本を読みアウトプットなりまとめなりをブログに書く。

 

ファイナンス・プログラミング・UX」が学習テーマ!

本を読んでブログなりTwitterでまとめて公開していきましょう。

開発で成果物を作りましょう。HP、プロダクト。

いろんなアプリやプロダクトに触って、変更点や改善点、学んだ事をまとめましょう。

 

2018年は「礎」をテーマにします。

〗 ソ・いしずえ
柱の下にすえる土台石。いしずえ。物事の土台。

力や成果の遠因となっているもの。

事業を安定させるため、経営とは何かを学び続けるため、成果を出すため、「何か」を成すための土台をしっかり築き上げて行きたいと思います。